リースバックのトラブル事例と回避策！契約前に必ず確認すべきポイントを専門家が解説

住み慣れた家に住み続けながら資金調達ができる「リースバック」。しかし、メリットばかりが強調される一方で、実際には様々なトラブルが報告されています。

本記事では、リースバックで起こりがちなトラブル事例やその原因、契約前のチェックポイント、そしてトラブルを避けるための対策までを専門家の視点から詳しく解説します。福島県でおすすめの信頼できる不動産会社も紹介していますので、リースバックを安全に活用するための参考にしてください。

また、以下の記事では、福島県で早期売却におすすめの会社も紹介しているので、参考にしてください。

リースバックで多発しているトラブル事例

リースバックは住宅を売却しながらも住み続けられる便利な仕組みですが、契約内容の理解不足や悪質な業者との取引により、様々なトラブルが発生しています。国民生活センターにも相談事例が多数寄せられており、特に高齢者が被害に遭うケースが目立ちます。

実際にどのようなトラブルが起きているのか、具体的な事例を見ていきましょう。これらの事例を知ることで、自分自身がリースバックを検討する際の警戒点が明確になります。

• 家賃の急激な上昇や強制退去に関するトラブル
• 買戻し特約に関するトラブルと落とし穴

家賃の急激な上昇や強制退去に関するトラブル

リースバックにおいて最も多いトラブルの一つが、契約更新時の家賃上昇問題です。「最初の2年間は現在の家賃のままで大丈夫」と説明されたものの、更新時に突然大幅な家賃の値上げを要求されるケースが少なくありません。

また、定期借家契約の場合、契約期間満了時に更新を拒否される事例も報告されています。「再契約は基本的に問題ない」と口頭で説明されていても、実際には会社の方針変更や物件の売却計画などを理由に、再契約を拒否されることがあります。

特に問題なのは、このような契約更新時の条件について、契約時に明確な説明がないケースです。「その時になったら相談」「基本的に継続可能」といった曖昧な説明だけで契約してしまい、後になって困るという例が多く見られます。

さらに悪質なケースでは、契約書に「貸主の都合により契約解除可能」といった不利な条項が小さく記載されていて、後になって突然の退去を求められるというトラブルもあります。

買戻し特約に関するトラブルと落とし穴

「将来的に買い戻すことができる」という特約付きのリースバックも多く提供されていますが、ここでもトラブルが発生しています。買戻し特約に関する最も典型的なトラブルは、買戻し価格が予想以上に高額に設定されていることです。

さらに、買戻し条件の細部が契約書に明記されておらず、後になって「買戻しには一定の条件を満たす必要がある」と言われるケースもあります。例えば「一定の収入証明が必要」「住宅ローンの審査に通る必要がある」などの条件が後から提示され、実質的に買戻しが困難になるといったトラブルです。

買戻し特約には民法による法的な枠組みがありますが、その詳細を理解していない方が多く、業者側の説明不足も相まって混乱が生じています。買戻し特約を付ける場合は、その条件や期間、価格算定方法などを契約前に詳細に確認することが極めて重要です。

リースバックトラブルの主な原因と契約時の注意点

リースバックでトラブルが発生する主な原因は、契約内容の理解不足、事前説明の不備、そして悪質業者の存在です。これらの問題を避けるためには、契約時にしっかりとした確認と注意が必要になります。

特に気をつけるべきは、口頭での説明と契約書の内容に相違がないかを確認することです。「大丈夫です」「問題ありません」といった曖昧な説明ではなく、具体的な条件を書面で確認する習慣をつけましょう。

悪質なリースバック業者の見分け方

リースバックトラブルの多くは、悪質な業者との取引によって発生しています。こうした業者を事前に見分けるためのポイントを解説します。信頼できる業者を選ぶことが、安全なリースバック利用の第一歩です。

まず、宅地建物取引業の免許を持っているかを確認しましょう。リースバックは不動産取引に該当するため、この免許がないと違法な取引となる可能性があります。免許番号は国土交通省のウェブサイトで確認できます。

次に、会社の経営状況や実績を調査することも重要です。設立年数、資本金、これまでの取引件数などから、安定した経営基盤を持つ会社かどうかを判断できます。特に長期間の契約となるリースバックでは、相手企業の安定性は非常に重要な要素です。

説明の透明性も重要な判断基準です。リースバックのメリットだけでなく、デメリットやリスクについても誠実に説明してくれる業者は信頼できると言えるでしょう。「とにかく契約を急がせる」「リスクの説明が曖昧」といった姿勢の業者は避けるべきです。

リースバックのトラブルを未然に防ぐための対策

リースバックのトラブルを未然に防ぐためには、契約前の準備と確認が非常に重要です。ここでは、具体的な対策と注意点を解説します。

まず最も基本的なこととして、複数の会社から提案を受けて比較検討することをおすすめします。売却価格や家賃設定、契約条件などを比較することで、不自然な条件に気づきやすくなります。最低でも3社程度の提案を受けると良いでしょう。

次に、契約内容をしっかり理解するために、専門家のサポートを受けることも検討すべきです。リースバック契約は複雑な内容を含むため、弁護士や司法書士などの専門家に契約書の確認を依頼することで、潜在的なリスクや不利な条件を発見できる可能性が高まります。

福島県でおすすめの不動産会社3選

福島県でリースバックを検討されている方に、実績と信頼性の高い不動産会社をご紹介します。トラブルを避けるためにも、信頼できる会社選びが重要です。

• 東海住宅株式会社 福島支店
• 株式会社オノヤ
• 株式会社マコトーマス

東海住宅株式会社 福島支店

東海住宅は1971年設立の老舗不動産会社で、首都圏と東北に合計21店舗を展開しています。年間取引件数は2,000件以上と豊富な実績を誇り、リースバックにも精通しています。

福島支店は福島市に位置し、地域密着型のきめ細かいサービスを提供しています。リースバックサービスにも積極的に取り組んでおり、契約内容の透明性と丁寧な説明に定評があります。

特に、契約前の詳細な説明と契約後のフォロー体制が充実しており、長期的な視点でのサポートが期待できます。また、弁護士や司法書士などの専門家とも連携しており、トラブルの予防や解決のためのアドバイスも受けられます。

株式会社オノヤ

オノヤは福島県須賀川市に本社を置き、創業1935年の長い歴史を持つ地元企業です。リフォーム事業を中心に、不動産仲介、買取再販などの事業を展開しており、リースバックサービスにも対応しています。

同社の特徴は、リフォームと不動産を一体的に提案できる点です。リースバック契約と同時に必要な修繕やリフォームを行うことができ、長期間快適に住み続けるための住環境整備をサポートしています。

「住まいをトータルサポートするプロ集団」として、単に家を売る・買うだけでなく、住み続けるという選択肢も含めた多角的な提案が魅力です。契約内容の明確さと透明性にも注力しており、トラブル防止の観点からも信頼できる会社と言えるでしょう。

株式会社マコトーマス

マコトーマスは2009年設立、福島市に本店、郡山市に営業所を持つ地元不動産会社です。社名の通り「誠（まこと）」を重んじ、「笑顔を創る」地域密着型の不動産サービスを提供しています。

同社の強みは、任意売却取扱主任者をはじめとする専門資格を持ったスタッフが多数在籍している点です。住宅ローン返済に困っている方や、相続で悩んでいる方など、様々な事情を抱えた顧客に対して、リースバックを含めた最適な解決策を提案しています。

特に「誠実なコンサルティング」を掲げており、リースバックのメリット・デメリットを丁寧に説明し、顧客の立場に立った提案を心がけています。契約内容の透明性にも注力しており、将来の不安を解消するためのきめ細かなサポートが評判です。

地元密着型の企業として、福島県内の不動産市場に精通しており、適正な価格設定と丁寧な対応が期待できます。トラブル防止の観点からも、信頼して相談できる会社と言えるでしょう。

まとめ

リースバックは適切に活用すれば有効な資金調達手段となりますが、契約内容の理解不足や悪質業者とのトラブルリスクも存在します。本記事で紹介した注意点をしっかり確認し、契約前には必ず専門家に相談することをおすすめします。

リースバック契約は人生に大きく影響する重要な決断です。福島県内のおすすめ不動産会社など、信頼できる専門家と共に、安心できるリースバックプランを選びましょう。