田舎の家を売りたい！売却方法や流れ、売れないときの対処法も解説！

田舎にある実家や空き家を売りたいけれど、

「田舎の家ってちゃんと売れるの？」
「どこに頼めばいいのか分からない」
「売れにくそうで不安」

などと、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。田舎の家は、放置しておくと固定資産税や老朽化のリスクが高まり、損をしてしまうこともあるので注意が必要です。

本記事では、田舎の家の売却方法や放置によるリスク、売却の流れ、そして売れない場合の対処法について解説します。適切な対応を知れば、田舎の家もスムーズに売却できます。損をしないための第一歩として、ぜひ最後までお読みください。

また、以下の記事では、福島県で早期売却におすすめの会社も紹介しているので、参考にしてください。

田舎の家は放置せず売却するのがおすすめ！売却方法を解説

田舎の家を所有しているものの、使う予定がなくどうすべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。空き家を放置していると、維持費や老朽化のリスクが高まるだけでなく、いざ売ろうと思ったときに価値が下がっている可能性もあります。そのため、使わない家は早めに売却を検討することがおすすめです。

ここからは、田舎の家を売却するための主な方法を3つ紹介します。

• 一般的な仲介売却
• 不動産会社による買取
• 空き家バンクや移住希望者向けに売却

それぞれの方法には、特徴や適しているケースがあります。具体的に確認していきましょう。

一般的な仲介売却

一般的な仲介売却は、不動産会社を通じて市場に物件を出し、買主を探して売却する方法です。売却価格は市場相場に近づきやすく、できるだけ高く売りたい方に適しています。田舎の物件でも、立地や状態によっては希望価格で売れる可能性もあるため、まずは査定を依頼してみると良いでしょう。

ただし、買主が見つかるまでには時間がかかることもあり、販売活動や内覧対応の手間も発生します。時間と手間をかけてでも高値で売りたい場合におすすめの方法です。

不動産会社による買取

不動産会社による買取は、買主を探すのではなく、会社が直接物件を買い取る方法です。仲介売却と比較して売却価格はやや低めになる傾向がありますが、スピーディーな売却が可能です。

即現金化できる点や、内覧や修繕の必要がない点は大きなメリットです。特に早く手放したい方や、老朽化が進んでいる物件を持っている方には、買取の選択肢が有効です。手続きも比較的シンプルで、負担が少ない方法といえます。

空き家バンクや移住希望者向けに売却

地方自治体が運営する空き家バンクや、移住希望者を対象としたマッチング制度を利用する方法もあります。空き家バンクに登録することで、地域に移住を希望している人や、古民家を探している買主と出会える機会が増えます。

登録条件や価格帯は自治体ごとに異なりますが、仲介手数料が安かったり、補助金制度が利用できたりする点が魅力です。地域活性化にもつながる方法であり、地元に貢献したいと考える方にも向いています。

田舎の家を売却せず放置するリスク

田舎の家を『とりあえず放置』しておくという選択をされる方は少なくありません。しかし、空き家を放置することにはさまざまなリスクがあり、将来的に思わぬトラブルや出費を招く可能性もあります。早めに対策を講じることで、資産価値を守り、余計な負担を防ぐことができます。

ここでは、田舎の家を放置することによって生じる主なリスクを3つ紹介します。

• 固定資産税や管理費用が継続的に発生する
• 老朽化による倒壊・近隣トラブルの原因になる
• 放置すると売却や利活用の価値が下がる

それぞれのリスクについて、順に詳しく見ていきましょう。

固定資産税や管理費用が継続的に発生する

田舎の家を所有しているだけでも、毎年固定資産税が課税されます。使用していなくても課税対象であり、また家がある限り定期的な管理や修繕も必要になるので注意が必要です。たとえば草刈りや雪下ろし、通風・点検など、最低限の維持管理には時間も費用もかかってしまいます。

長期間使用しない場合でも、放置すればするほどコストが積み重なり、思わぬ出費につながることがあります。収益が見込めない物件であっても、維持費は継続的に発生する点を理解しておくことが大切です。

老朽化による倒壊・近隣トラブルの原因になる

空き家を放置しておくと、時間の経過とともに老朽化が進行し、建物の倒壊や屋根・外壁の落下などの危険性が高まります。さらに、雑草や樹木の繁茂、不法投棄や動物の侵入といった環境悪化を招き、近隣住民とのトラブルにつながることもあるので注意が必要です。

近隣からの苦情や行政指導を受けるケースもあり、状況によっては『特定空き家』として勧告・命令を受け、修繕・解体の費用を自費で求められる可能性もあるため、管理を怠ることは大きなリスクになります。

放置すると売却や利活用の価値が下がる

空き家を長期間放置すると、建物の老朽化だけでなく、敷地の管理不全や周辺環境の悪化などが原因で、売却時の評価が大きく下がることがあります。買主が現れにくくなるだけでなく、解体や大規模な修繕が必要になり、売却前の費用負担が増えるケースもあるので注意が必要です。

早めに活用や売却を検討しておけば、本来の価値に近い価格で取引ができる可能性があります。資産としての価値を維持するためにも、放置せず適切な判断が求められるでしょう。

田舎の家を売却する際の基本的な流れ！6つのSTEP

田舎の家を売却する際には、都市部と比べて時間や手続きの面で注意が必要です。スムーズに売却を進めるには、事前準備と計画的な進行が欠かせません。

ここでは、田舎の家を売る際の基本的な流れを6つのステップに分けて解説します。それぞれのステップで確認すべきポイントを把握しておくことで、トラブルを回避し、納得のいく売却につなげることができます。

• STEP1：所有者・名義の確認と相続登記
• STEP2：物件の状態や敷地状況を確認する
• STEP3：不動産会社に査定を依頼する
• STEP4：売却方法を決めて媒介契約を結ぶ
• STEP5：販売活動・買主との交渉
• STEP6：売買契約・決済・引き渡し

以下でそれぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。

STEP1：所有者・名義の確認と相続登記

売却を始める前に必ず行いたいのが、登記上の所有者と現在の所有者が一致しているかの確認です。相続などで所有者が変更されている場合、名義を変更する『相続登記』が必要です。2024年4月から相続登記は義務化されており、申請を怠ると過料が科される可能性もあります。

法務局で登記簿謄本を確認し、名義の相違があれば早めに相続登記を済ませましょう。これが完了していないと、売却手続きが一切進められません。

STEP2：物件の状態や敷地状況を確認する

売却にあたっては、建物の状態や敷地の境界、接道状況などを事前に把握しておくことが重要です。たとえば、屋根や外壁の破損、雨漏り、シロアリ被害などがある場合は、事実として開示する義務があります。

また、境界に関する書類や測量図があるかも確認し、不明な点があれば専門家に相談するのがおすすめです。これらの確認を怠ると、後の交渉や契約時にトラブルになる可能性があるため、事前のチェックが不可欠です。

STEP3：不動産会社に査定を依頼する

物件の状況を確認したら、信頼できる不動産会社に査定を依頼し、売却の見込み価格を把握します。査定には、住所などの情報をもとに概算価格を出す『机上査定』と、現地を調査する『訪問査定』があり、より正確な価格を知るには訪問査定が効果的です。

複数社に依頼すれば、相場感を把握できると同時に、営業担当者の対応力や会社の姿勢も比較できます。田舎物件の取り扱い実績がある会社を選ぶのがポイントです。

STEP4：売却方法を決めて媒介契約を結ぶ

査定結果と不動産会社との相談をもとに、売却方法（仲介売却・買取など）を決定し、不動産会社と『媒介契約』を締結します。媒介契約には『専属専任』『専任』『一般』の3種類があり、依頼できる会社数や販売報告の頻度などが異なります。

自分の希望する売却スピードやサポート体制に合った契約形態を選ぶことが大切です。契約書の内容は売却活動に直結するため、十分に確認してから署名しましょう。

STEP5：販売活動・買主との交渉

媒介契約後は、不動産会社がインターネットや紙媒体などを通じて販売活動を開始します。内覧希望者が現れた場合は、スムーズな案内ができるよう掃除や簡易リフォームなどを行い、物件の印象を良くしておくと効果的です。

買主から購入希望があった場合には、価格や引き渡し時期、付帯設備の扱いなどを交渉します。交渉は不動産会社が間に入って進めてくれるため、納得のいく条件になるまでしっかり協議しましょう。

STEP6：売買契約・決済・引き渡し

交渉がまとまれば、売買契約を締結し、決済・引き渡しの準備に移ります。契約時には手付金の授受があり、契約内容や特約などを明確に記載した契約書を交わします。

その後、買主から残代金を受け取り、登記手続きと同時に物件を引き渡します。引き渡し時には、鍵の返却や設備の確認なども行われ、不動産会社や司法書士が立ち会うのが一般的です。すべてが完了すれば、正式に売却成立となります。

田舎の家をスムーズに売れやすくする方法

田舎の家をスムーズに売却するには、売却活動の工夫と事前準備が欠かせません。都市部に比べて需要が限られる地域では、物件の魅力を適切に伝えることと、信頼できる販売体制の構築が成約への近道です。

ここでは、田舎の家を少しでも早く、かつ有利な条件で売却するために実践したい3つの具体的な方法を紹介します。

• 適正価格で売り出す
• 整理整頓や簡易清掃で印象を良くする
• 地元に強い不動産会社に依頼する

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説していきます。

適正価格で売り出す

田舎の家を売却する際は、まず相場に見合った価格設定が重要です。市場価格から大きく外れた価格では問い合わせが少なく、売却期間が長引く原因になります。不動産会社による訪問査定を受け、周辺の取引事例や立地、建物の状態などをもとに、現実的な価格を設定することがカギです。

また、相場よりも若干下げた価格でスタートすることで、早期売却につながる可能性もあります。買主に魅力的に映る価格戦略を立てることが、成約のスピードと確度を高めるうえで非常に有効です。

整理整頓や簡易清掃で印象を良くする

内覧時の印象は、購入希望者の意思決定に大きく影響します。古い物件であっても、整理整頓がされており、清潔感があるだけで好印象につながります。不要な家具や荷物は処分し、床や窓の汚れは最低限拭き取るなど、簡易的な清掃でも見違えるように印象が変わります。

自然光を取り入れる工夫や、照明を点けて明るさを演出するのも効果的です。過度なリフォームは不要ですが、できる範囲の手入れを行うだけで、買主にとっての第一印象を大きく向上させることができます。

地元に強い不動産会社に依頼する

田舎の家を売却する際には、地域の事情やニーズを熟知した地元密着型の不動産会社に依頼するのが効果的です。都市部の業者よりも、地元の買主層や自治体の制度、土地利用に関する情報を的確に把握しており、適切な販売戦略を立てやすくなります。

また、空き家バンクや移住支援制度との連携にも慣れていることが多く、売却活動を幅広く展開できる点もメリットです。実績のある不動産会社を選べば、買主とのマッチング精度が高まり、スムーズな売却が期待できるでしょう。

田舎の家がどうしても売れないときの対処法

田舎の家を売却しようとしても、なかなか買い手が見つからないケースも少なくありません。特に需要の少ない地域や老朽化が進んだ物件では、通常の売却活動だけでは限界を感じることもあるでしょう。そこで重要になるのが、売れない場合の代替策を知っておくことです。

ここでは、田舎の家が売れにくいときに活用できる対処法を3つ紹介します。

• 空き家バンクや移住支援制度を活用する
• 解体して更地として売る
• 不動産会社を変更する

それぞれの対処法の内容と効果について、以下で詳しく解説します。

空き家バンクや移住支援制度を活用する

空き家バンクは、各自治体が運営する空き家の流通促進制度で、田舎の物件を移住希望者や地元住民に紹介する仕組みです。登録費用は無料または低額で、自治体の公式サイトなどで広く情報発信されるため、通常の不動産ポータルとは異なる層へアプローチできます。

また、移住支援制度と連携して補助金が出る場合もあり、買主にとってのメリットが増す点も魅力です。地域によっては、移住相談窓口や見学ツアーなども活用でき、売却の機会を広げる有効な選択肢となります。

解体して更地として売る

老朽化が進んでいたり、建物の維持が難しい場合には、思い切って解体し、更地として売却する方法もあります。建物付きよりも土地としての方が活用の自由度が高まり、住宅用地や駐車場、太陽光用地として検討されやすくなるため、買い手が見つかる可能性が高まります。

ただし、解体には費用がかかり、固定資産税の軽減措置が失われる点には注意が必要です。事前に解体費用の見積もりや売却後の税負担も含めてシミュレーションし、総合的に判断することが大切です。

不動産会社を変更する

長期間売れない原因が、不動産会社の販売力や対応力にあるケースも考えられます。たとえば、広告掲載が少ない、担当者の対応が遅い、地域特性に合った販売戦略が取れていないといった場合は、他社に変更することで状況が好転することもあります。

地元に強く、空き家や田舎物件の取り扱いに慣れている会社を選ぶことで、買主への訴求力が高まります。媒介契約の種類により解約や変更に制限があるため、契約内容を確認したうえで慎重に見直しを検討しましょう。

田舎の家の売却は、地域密着型の不動産会社に依頼しよう！

田舎の家をスムーズに売却するには、地域密着型の不動産会社に依頼するのが効果的です。地域密着型の会社は、地元の地価や買主のニーズ、自治体の支援制度などにも詳しく、物件の魅力を最大限に引き出した提案が可能です。

また、地域特有の法規制やインフラ事情を把握しているため、安心して相談できます。売却後のトラブルを避けるためにも、実績と信頼のある地元業者を選ぶことが大切です。

福島県でおすすめの不動産会社3選

福島県で不動産を売却したいと考えている方にとって、地域事情に詳しく、誠実に対応してくれる不動産会社を選ぶことは非常に重要です。

ここでは、売却支援に注力している実力派企業を厳選して3社紹介します。

• 東海住宅株式会社 福島支店
• 株式会社オノヤ
• 株式会社マコトーマス

それぞれの企業がどのような強みを持っているのか、具体的に見ていきましょう。

東海住宅株式会社 福島支店

東海住宅株式会社は、福島県内をはじめとする東北・首都圏で多拠点展開している総合不動産企業です。住宅の売買を中心に、注文住宅の建築やリフォーム事業も展開しており、ワンストップでの対応が可能です。

売却に関しては、税務・法務面のサポートも含め、専門スタッフが親身に対応。地域密着型の営業体制により、地元市場の動向に即した売却戦略を提案してくれます。確実な売却を実現したい方には、実績と信頼のある東海住宅を選択肢に入れる価値があります。

また、店舗ごとに異なるエリア特性を熟知しており、購入希望者とのマッチング力にも優れていることも魅力のひとつです。『納得できる価格で手放したい』という方にとって、東海住宅は非常に頼れる存在といえるでしょう。

株式会社オノヤ

株式会社オノヤは、福島県を中心に中古住宅のリノベーションやインテリア事業まで幅広く展開する企業です。

『住まいにもっと、あなたらしさを』を企業理念とし、不動産の売却においても、物件の価値を最大限に引き出す提案力が強みです。

中古住宅の再活用に注力しており、購入希望者が抱く『理想の暮らし』を具体的に想像できるような売却戦略を展開。生活空間のデザインを通じて、売却の成功率を高める姿勢が特徴です。リフォームやインテリアと合わせて不動産を売却したい方におすすめです。

株式会社マコトーマス

株式会社マコトーマスは、福島市・郡山市を中心に活動する不動産売却専門の会社です。

仲介売却や不動産買取はもちろん、任意売却、相続物件の処分、空き家対策、離婚時の財産分与など、多様なケースに対応できる専門性の高さが魅力です。

ホームインスペクションやホームステージングにも対応しており、売却前の準備段階から物件の印象価値を高める工夫がなされています。多岐にわたる事情を抱えた売却にも対応できるため、安心して相談したい方にはマコトーマスがおすすめです。

まとめ

本記事では、田舎の家の売却方法や放置によるリスク、売却の流れ、そして売れない場合の対処法について解説しました。

田舎の家は、都市部と比べて買主が見つかりにくい傾向があるものの、適切な方法を選べばスムーズな売却が可能です。売却を後回しにすると、固定資産税や老朽化によるトラブルリスクも高まるため、早めの対応が重要です。

空き家バンクや解体、更地売却などの選択肢も視野に入れながら、地域に強い不動産会社と連携して進めることが成功のカギとなるでしょう。